神の手
何かの正月番組のクイズの中でやってたんだけど、砲丸投げ競技の砲丸をつくっている人が埼玉にいます。本当に見た目も小さな町工場です。しかしここで作る砲丸が、ここ何回かのオリンピックの金、銀、銅を独占しているのである。
砲丸を生産しているところは世界各国に多数あります。オリンピックの試合前に選手が試合で使用する砲丸を選ぶそうです。そこには各国各社が生産した砲丸が並べられ選手が自由に選べるみたいですが、先ほど書きましたようにオリンピックのメダリストは皆、日本の埼玉の職人が作った砲丸を選んだのである。
普通作業しているところは企業秘密として撮影禁止にすることが多いのだがその職人はオープンにしていた。それはオープンにしても決して他人に真似ができないからである。鋳物の固まりを機械で丸く研磨していくのだがその職人は自分の手元に集中していっさい砲丸の球を見ることはしません。手の感覚でここの鉄は硬い、柔らかい、形状研磨のイメージが全てわかるとのことです。だからいくら他人が見ても自分の技術を盗まれることはありあえないのです。
職人さんの年齢はわかりませんが見た感じ60代半ばというところでしょうか。4回〜5回のオリンピックのメダルを独占しているということでしたらから最低20年は砲丸の研磨をしているということになります。おそらく職人と呼ばれるプロの人はこの砲丸だけにかかわらず全てそういう感覚、感性を身につけているのだと思います。
当然アイアンヘッドを研磨する職人も一緒です。鍛造されたヘッドは皆同じであるはずがなく、重量も違えば、形状も違い、鉄の性質も違うでしょう。それを職人の研磨によって一個づつ仕上げていくのです。ゆえに機械的に全部同じように研磨していてはいいヘッドが出来上がるはずはありません。
しかし研磨する時に一切その球を見ず、手、音・・・等の感覚だけで研磨している砲丸職人さんを見これぞ「神の手(God hand)」ではないかと思いました。
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